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3.でかけました、ためしましたドライエイジングビーフ その1
東京・新丸ビル『anderアンデル』

イタリアンのお店。
とある夏の日の昼。店には眞貝友也さんが富士宮のフレンチレストラン開業を手掛けた後で仕事に入っていて夏の終わりにこの店の仕事をあがられるとのこと「それでは急げ」と、前もってドライエイジングビーフを注文予約し乗込むことに。
眞貝さんが富士宮のレストラン立ち上げに入ったのはおよそ2年程前から。そこでドライエイジングビーフに出合う訳ですが、それはちょうど『さの萬』さんが手掛けるドライエイジングビーフがいよいよ料理人の方々にもお試しいただけるタイミングに重なっていて、結果かなり早くから、しかも熟成現場で身近に取扱い、お客さまへのご提供をしてくださってこられていてこの店でもメニューに仕立ててくださっていたのです。
とてもカジュアルで、新丸ビルの名物7階フロア=丸の内ハウスフロアにあるが、そのフロア性格にまさにピッタリなアットホームでフレンドリーなお店。
同行は、なだたる食の達人やまけんさんに『専門料理』の齋藤さん、アメリカ食事情の水先案内人齋藤さん、それに副会長『さの萬』佐野氏に事務局吉田君を加え、私を含めての計6名。
同行メンバーの中で眞貝さん調理のドライエイジングビーフを経験しているのはもちろん佐野氏だけ。
ワクワクとしてドライエイジングビーフを待つのですが、ジリジリしながらの前菜に一同一つビックリ。なんと同じ富士宮の“鱒名人・功刀さん”の鱒がみごとな切り身で登場。この鱒、東京ドームホテル総調理長鎌田さん同行で富士宮入りした際にご紹介し、いっぺんで気に入っていただき8月の「第6回夏の特別賞味会」(坂井宏行・岸田周三・鎌田昭男さん3巨匠食の饗宴として開催されたもの)で食材の一つとしてご採用もいただいたもの。眞貝さんが3日ほど前から取寄せ下拵えに時間をかけて調理してくれたドライエイジングビーフ前のひと皿。
さぁ、この嬉しい予想外のもてなしで、すっかりドライエイジングビーフお迎えの食欲コンディションは整う。
焼き上げ表面の色がなんとも言えず具合よくあがっている。
赤身の色具合も火加減良く「みごと」だ。
眞貝さんは白い脂身部分も少し残して、その赤身の味わいのバランスに良いと奨めてくれる。
ナイフを入れ口中に。
ひとつ目の香りが噛みしめると共に広がる。
テンダーでジューシーなドライエイジングビーフの持ち味が楽しめる。
そして噛みしめ喉に。
すると、ふたつ目の香りが鼻へと返ってくる。
眞貝さんは「これぞドライエイジングの至福」と。
また添えてくれていたローストした野菜の旨さにも驚かされた。とりわけびっくりサイズのズッキーニには脱帽。ドライエイジングビーフに負けずの野菜も用意してくれた。
ご馳走さまでした。
(ちなみに今日のドライエイジングビーフは乳用肥育牛でした)

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